2008年03月
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学習塾の経営はもともと教科指導ができる能力のある方の独占事業だったのですが、フランチャイズ・チェーンの学習塾がその垣根を取っ払うきっかけを作ったのではないかと思います。経営者自身が教科の指導ができなくとも塾経営は立派にやっていける。そういうシステムを作り上げたのが、「関塾」という大手の学習塾の創業者だと思います。教室現場において「教育する人」と「経営に当たる人」を分担して一つの学習塾を運営していく。考えてみれば大学や幼稚園などでも行われていた方法です。これが「教育」と「経営」の分離分担ということになります。広く一般の方々にも学習塾経営の門戸を開いたという意味では関塾の役割は大きなものがあります。
それでは一般の事業経営者から見て学習塾経営にはどんな魅力、どんなメリットがあるのでしょうか。
私が異業種から参入された加盟者の方々から聞いた話を整理しますと、だいたい次の10点に集約できます。
①社会的な景気にあまり影響されない。
②物販業のように何千万もの在庫を持つ必要がない。
③貸し倒れとか手形とかのリスクがほとんどない。
④生徒は固定客という性格があり、ある程度の生徒数になると毎月の収益が安定的に入る。
⑤一階の路面店に越したことはありませんが、二階の賃料の安い物件でも可能。
⑥他業種に比べると比較的短時間営業、その割には収益性が高い。
⑦開業資金の額は他のフランチャイズ店に比べて桁が一つ違うくらい少ない。
⑧アイ・キャンのようにパソコン授業を併用する場合、特に講師人件費が節約でき、収益性か高い。
⑨10坪で100名近くの生徒を集めている教室もあるくらい、狭いスペースでも開塾が可能。
⑩教育事業ですから、イメージが良く、ご本業に良い影響がある。
ひとつひとつ詳しく説明していると、紙面が足りませんので、ポイントだけを列記しましたが、一般的な事業を一度でも経営したことのある方であれば、ご理解いただけるものと思います。
個別指導学習塾I-CAN(アイ・キャン)の教室タイプには、大きく分けて「Aタイプ」と「Tタイプ」があります。「Aタイプ」はすべての授業を講師が行う従来型のタイプ、「Tタイプ」は「講師による授業」と「パソコンによる授業」を併設するタイプです。
我々アイ・キャンの本部スタッフは、生徒の学力を伸ばす最も効率のよい方法を模索する中で、パソコン学習も選択肢の一つだと考えました。講師の言葉での説明よりパソコン画面上で3Dソフトなどによりわかりやすく指導することができる教科もあると確信します。最近のパソコン世代の子供たちにとって日常の道具となったパソコンには何ら抵抗もなく、使いこなせるのです。また、ソフトの質も以前に比べて飛躍的に進歩しており、教科によってはベテラン講師の授業を凌駕しているほどです。
基本的にアイ・キャンのTタイプの教室では、主要教科は講師の指導で、サブ教科はパソコン学習でと使い分けています。
このような状況を鑑みてアイ・キャンでは、現在二つのタイプの加盟教室の開校を進めています。
「Tタイプ」にて開校する場合には、以下のようなメリットがあります。
①サブ教科の講師採用が難しい地域でも、主要教科のみの講師で開校できます。
②講師人件費が圧縮できますので、教室の収益性が高くなります。
③二教科受講から五教科受講へ転換できます。
④その結果、一人あたりの授業料単価が上昇し、収益性がよくなります。
⑤生徒の入塾率が高くなります。
⑥ソフト一式のリース料は生徒二人分の授業料で賄えます。
一方ではこういう話もあります。
岩波書店の創業者の岩波茂雄氏は東大の選科を出て女学校の教師になったそうですが、岩波氏は「教育は人の子を賊ふ(賊ふ=そこなふ)ことがあるから」と言って教師を辞めて古本屋になったということです。教師として真剣に子供に取り組めば取り組むほど「賊ふ」ことの怖さがわかってくるのではないでしょうか。しかし、我々は学校教育の補完的立場で塾経営を行っているのですから、そこまで考える必要がないかもわかりませんが・・・。
「親子は一世、夫婦は二世、主従は三世、師弟は七世」
こういう言葉をご存じですか。中国春秋時代の「左子伝」という書物に書かれている言葉です。師弟関係は親子や夫婦、そして主従よりもっともっと深い関係だと言う意味だと思います。
以前何かの書物で読んだことがありますが、静岡県の御前崎という半島の一帯だけで、江戸時代の寺子屋の師匠(先生)のお墓が1500以上出土したということです。それらのお墓はみな寺子屋に通っていた子供たちが作ったらしい、ということです。
この例からもわかるように人から人への知識や智恵の伝承は本当にすごいものなんですね。
もうだいぶ以前になりますが、私も講師として教壇に立っていたことがあります。その当時私立中学の人気が急上昇し始めたころで、有名私立中学入試に向けた講座を担当していました。その時担当していた生徒たちが灘中学に合格したとき、どれだけ保護者の方々に感謝されたことか。私がこの仕事にのめりこむきっかけになったのはその感動だったかも知れません。
これが教育や医療などの仕事に従事している者の特権ではないでしょうか。
どんな仕事でもやはりお客様に喜んでいただける、そしてその仕事が好きだということが一番大事なことではないでしょうか。
貴方は子供が好きですか。人は好きですか。世話好きですか。事業経営が好きですか。これからの日本を背負う子供たちの教育に関心がありますか。地域に貢献したいお気持ちはありますか。
実はこういう質問にすべて「はい」と答えられる方が塾経営に成功する人たちなのです。
我が国で最も早く学習塾にFCシステムを導入し、全国展開して企業化に成功したある大手学習塾の創業経営者は学習塾経営の要諦を「片手にロマン、片手にそろばん」と表現されています。
学習塾経営は一般的な物販や飲食業と違い、経営者もしくは教室の責任者の資質に大きく影響される業種なのです。当然立地や提供する教育サービスの質も大事なことは言うまでもありません。
開校当初の生徒募集はひとえに当初の広告の内容と量、そして受付体制にかかっています。
広告の内容という面で言いますと、私の経験ではチラシの文言ひとつで反響が大きく変わります。大手のコンサルタント会社なども塾のチラシの作り方というような講座を開講されて有料で参加者を募集していますが、実際はなかなか「当たるチラシ」を作るのは並大抵ではありません。やはり現場をよく知っているものが必死で考えたものしか当たらないのです。そういう意味ではフランチャイズ学習塾の加盟金は、「当たるチラシ」を提供されるだけでもその値打ちはあると思います。自分で試行錯誤しながらチラシの製作などをやっていますと、あっという間に200万や300万のお金はどぶに捨てなければならないでしょう。
こういう見えない「ノウハウ」に値打ちを見出し、加盟金の価値が分かる人がフランチャイズに加盟しても成功する方だと思います。